アロエ(キダチアロエとアロエベラ)
アロエは、別名「医者いらず」とよばれ、便秘、消化不良、慢性胃炎、火傷などに効果があるとされ、古くから薬用植物として重宝されてきました。
他に肌荒れ、アトピー性皮膚炎、ニキビ、湿疹、不眠、口臭、あせも、すり傷などにも効能があるとされ、手作り化粧水の材料に使用したりします。
日本ではキダチアロエ、海外ではアロエベラが利用されてきました。
キダチアロエは現在も国内で最も広く普及している寒さに強い品種で、強健で低温や乾燥にも強く、よく庭や鉢に植えられ、戸外で栽培されます。
なので、家で栽培する場合はキダチアロエが育てやすいです。
キダチアロエとアロエベラでは含まれる有効成分はほとんど同じといわれていますが、成分含有量や質に相違点があります。
キダチアロとエアロエベラの違い
キダチアロエとアロエベラの違いは、葉の形と大きさと生え方。
キダチアロエは枝を伸ばすように葉をつけるのに対し、アロエベラが放射状に葉をつけるのが特長です。
キダチアロエの葉は、細長く、表皮の部分が多く、ゲルの部分がわずかしかありません。
緑の部分にアロイン(バルバロイン)という胃を丈夫にし、便秘解消に効果を発揮する苦味成分が含まれています。
アロエベラの葉はキダチアロエよりかなり大きく、ゲル状の多糖体の量が多く、皮とゲルを分けやすいです。
ゲル状の多糖体には免疫機能の強化、老化防止、美肌効果などが確認されています。
アロエベラは葉や皮の部分にアロインやアロエシンなどのたくさんの薬効成分が含まれているため、薬事法による規制の対象となっているので健康食品やヨーグルトなどに入っているアロエベラは、この葉皮以外の果肉部分が使用されています。
なので、自宅で食べる場合もアロエベラは葉皮を取り除いてください。
キダチアロエは医薬品扱いではないので、葉皮も含めたアロエで使用されることが多いです。
生で食べるなら、アロエベラの方が苦みが少ないので食べやすいです(葉皮は取り除きます)。
キダチアロエの場合は、皮をむけば食べやすくなります。
どちらのアロエも生で食べて良いのですが、トゲは必ず取り除きます。
アロエの注意点
アロエに含まれる【アロイン】には子宮を収縮させる成分が含まれますので妊娠中・授乳中の方や月経時には使用しないでください。
体質によっては、合わないこともあるようなので、アロエの生食には気をつけてください。
また、腸の病気の方、痔、小児は使用しないでください。
長期間多量に摂取することにも注意が必要です